2021年6月27日まで予約受付中の、アークシステムワークスの新しいプロジェクト「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」の魅力について、製作に携わったアークシステムワークスのデザインチームがご紹介いたします。
「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」特設サイト |
https://www.arcsystemworks.jp/artarchives/ |
コンセプトは「本物の価値をあなたに」
「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」はアークシステムワークスの数々のゲームアートを極めて精巧な複製画としてお届けするプロジェクトです。
現在の多くのゲームアートはディスプレイ越しに楽しむことがほとんどです。ディスプレイの色再現や光の映り込みなど、様々な環境要因の中で目にしています。
そこで、紙への精巧な印刷を通じて、ポスター・タペストリーにはない生々しさ、アーティストの筆跡、その存在感をダイレクトに感じてほしいという想いから生まれました。
それを実現出来たのが本製品を形作る印刷技術「プリモアート」です。
「大日本印刷株式会社(DNP)」による、絵画やイラストなどの原画を限りなくオリジナルに近い色再現にて複製する技術です。
高解像度で入力したデジタルデータを、複製画専用のDNPカラーテーブルを使用してデジタル画像処理し、原画に限りなく近い色調やタッチを忠実に再現。繊細な階調表現が可能となりました。
また、10色のインキによって再現可能な色域が通常の印刷機よりも広く、その豊かな再現力によって複製画では原画のタッチや修正液の跡なども忠実に再現することができます。
※「プリモアート」は大日本印刷株式会社の登録商標です。
今回は本プロジェクトのアークシステムワークスデザインチーム担当者より、本製品の企画意図や苦労した点、お客様にお伝えしたいポイントについて話を伺いました。
──まず、はじめに本製品を作るに至った経緯を教えてください。
元々「GUILTY GEAR -STRIVE-」発売前後でキービジュアルを使用したグッズを作れないか考えていた中、たまたまネットニュースでプリモアートの記事を見かけたのがきっかけです。
調べてみたらプリモアートを手掛けている大日本印刷株式会社(DNP)様の印刷技術に興味が湧いて、すぐにコンタクトを取って打ち合わせをセッティングしてもらいました。
色々とお話を聞かせていただいて、プリモアートがどういう技術を使っていて、色々な施策に活用されていると知ってますます興味が湧いて、打ち合わせでも他社様のサンプルを見せていただいたのですが、中でもアナログで描かれたものから複製したプリモアートは、とても複製されたものとは思えないほどリアルに再現されていて、石渡さんがアナログで描かれたものも同じクオリティで出せるなら良いものが出来るんじゃないかと思って、翌日にはチームに相談しました。「ギルティギア」の絵で複製画を出したいと。
──第1弾として「GUILTY GEAR -STRIVE-」の他に「GUILTY GEAR Xrd -SIGN-」をリリース予定ですが、このビジュアルを選んだ理由は?
1つは先程申し上げた通り「GUILTY GEAR -STRIVE-」のビジュアルを使ったものを出したかったというのがあります。
もうひとつはプリモアートの再現力の高さをこの目で見ているので、もう1種出すなら絶対にアナログで描かれたもので、さらにあまり世に出ていないもの。ということで、「Xrd -SIGN-」の限定版パッケージとして描き起こされたビジュアルを出してみようということになりました。
──今回、「GGST」がデジタルイラスト、一方で「Xrd -SIGN-」は手描きのイラストですが、製品化にあたって違いはあるのでしょうか。
これもDNPさんのプリモアート紹介サイトに詳しく書いてあるのですが、デジタルのイラストはデータを渡して専門のスタッフがプリモアート用のカラーテーブルに変換した後に出力します。なので、デジタル画についてはインクの数に違いはあるものの、通常の印刷とやっていることは大きく違うということはないです。
対して、アナログイラストの方はスキャンではなく、1億画素超の撮影が可能な高精細デジタルカメラで原画を撮影してから出力していきます。
元々スキャン出来ない美術作品にも使われるので、違いとしてはスキャンではなく撮影しているという点です。
──実際に印刷されたものを見て、ディスプレイで表示されているものとの差はどうでしたか
最初にテストとして「GUILTY GEAR Xrd REV 2」のキービジュアルを使ってサンプルを作っていただきました。これはもう率直に言って驚きました。かなり忠実に再現されていて、特に蛍光色に近い明るい色の発色が素晴らしかった。本来CMYKの4色で出力する場合は青や緑系の色は元の色と比べて沈んだような色に変わって調整も大変なんですが、サンプルでは調整なしでほぼ同じ色合いで再現されていました。
加えて、印刷特有の網点もすごく見えにくい。すごく近くまで見ないと分からないレベル。これは10色のインキを使用している強みだと感じました。
▲目の発光部分。色味の違いがハッキリと現れている
▲肩のアップ。印刷特有の網点が見えにくい、色の境界もなめらかになっている
「GGST」もディスプレイで表示される色と通常の4色で実際に出力すると、色の乖離が激しいことは分かっていました、特にソルの色が暗く沈んでしまうんです。なので、その部分はディスプレイで見るのと遜色ない様に調整していただきました。
「Xrd -SIGN-」の方はほとんど調整をかけずに原画の持つイメージと同等に再現しています。
▲左:色調補正をしないまま出力したもの。右:補正してディスプレイで見たイメージに近いもの
▲プリモアートは原画の2倍のサイズで出力されている
▲2倍のサイズでも荒れることなくオリジナルに近いクオリティが保たれている。
──その他に苦労した点やこだわったポイントを教えてください。
苦労というわけではありませんが、最初にこの企画を立ち上げた時に周りからあまり賛同を得られなかったことです。
これはある意味仕方のないことかもしれませんが、やはり実際に現物を見ないと伝わりにくいんですよね、言葉でいくら訴えても伝わりきらない。色校正の段階でようやく伝わった感じでした。特に「Xrd -SIGN-」の方は原画と直接比較出来るので、そこで初めて「すごい!」と感想をもらって。「やっと伝わったー」と自分が出力をしたわけじゃないのに、得意気になりました(笑)
▲色校正
こだわったポイントとしては紙質や額装部分です。
プリモアートは色々な用紙に印刷出来るし、額や周りに敷くマットの色や素材もカスタマイズ出来るので、今回使用したビジュアルに合わせて選びました。
他にも写真立てのようにアクリルのパネルで挟んで立て掛けられたりもするのですが、それだと魅力が薄れてしまうし、味気ない。石渡さんの描かれるイラストは芸術作品に近いものがあると思っているので、最初から額装にしようと決めていました。
──最後にお客様へメッセージをお願いします。
まずは既にご予約いただいた皆様、ありがとうございます。実物を見るまではピンとこないかもしれませんが、クオリティの高さにはご満足いただける自信があります。お届けにはまだ少しお時間を頂戴しますが、楽しみに待っていただければ幸いです。
そしてまだ迷っている方へ、とにかく現物を見て欲しい!見ればきっと良さがきっと伝わるはず!との思いで、今回SHIBUYA TSUTAYA様のご協力の元、同店舗にて製品と同じ現物サンプルを展示しています。
コロナ禍における行動制限やそもそも遠方に住まわれている方もいらっしゃる中で、積極的に「見に来てください!」と大きい声では言えないのですが、通勤や通学、またはプライベートで渋谷に来られた方、近隣に住まわれている方たちには見るだけでも良いので、SHIBUYA TSUTAYA様に立ち寄っていただけると嬉しく思います。
SHIBUYA TSUTAYA B1Fコミック売り場にて「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」のプリモアートのサンプルを展示中。
さらに「GUILTY GEAR -STRIVE-」の発売を記念したグッズコーナーも併せて展開。
店舗にて「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」商品いずれかの予約、もしくはグッズをお買い上げのお客様全員に「GUILTY GEAR -STRIVE-」タイトルロゴミニアクリルキーホルダーをプレゼント!
※特典は数に限りがございます。あらかじめご了承ください。
※展示期間は変わる場合がございます。
※店舗の営業時間はSHIBUYA TSUTAYAのwebサイトをご確認ください。
※来店されるお客様は実施店舗ならびに自治体の感染症対策にご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
「ARC SYSTEM WORKS Art Archives」特設サイト |
https://www.arcsystemworks.jp/artarchives/ |
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