ストーリー
―― 桃生町には鬼がいる。
それは誰もが知っている、けれど誰にも解からない、
この町でまことしやかに囁かれている、恐ろしくも哀しい、真実 ――
“市能瀬” “双邑” “御月” “執行” “後堂” “睦月” “七房” “栄斗” “久遠院”
久遠院を長とする九つの家柄『九頭龍』。
異能の力を持っていた九頭龍は、鬼と戦うための組織を設立した。
それが、月英学園生徒会。
彼らは人知れず戦っている。
夜になると現れ人を襲う、『ハザード』と呼ばれる鬼たちと。
一方的な虐殺、蹂躙。
戦いは凄惨を極め、そして彼らは知る事になる。
桃生町に隠された、本当の真相を。
「来い――俺達人間の意地を見せてやる」
運命に抗う物語が、今、幕を開ける――――
◆ ◆ ◆
月英学園に転校した遠山浩は、転校初日の夜に、異形の存在“ハザード”に襲われる。
絶体絶命の浩を救ったのは、同じ月英学園の一年生、御月英理。
だが、安心したのも束の間、浩はその少女の手で殺された……はずだった。
自宅で目を覚ました浩が、昨夜の出来事に疑問を抱きながらも、再び向かった月英学園。
だがその日付は、昨日過ごした筈の「転校初日」だった……。
『月英学園 -kou-』の世界観
◆ 異形とは?
古くから桃生町に伝わる伝承。
その中で「鬼」として記載されている存在である。
かつてこの地は人の住む土地ではなく、鬼達が暮らす土地だったという。
鬼達は突如意識を失い、狂暴化し、やがてお互いを襲い、喰らいあったと過去の文献に記されているが、荒れ狂う鬼共に対し持っていた「匣」を用いて救ったのは一人の人間であったという。
鬼は今でもどこかに生きていて、夜になると血を求めて徘徊するといわれている。
◆ 組織
月英学園生徒会
生徒会は表向きは校則違反の取締や学園生活のサポートを行う組織だが、実際は、九頭龍の中から鬼の特殊能力を受け継いだ者を選抜した対ハザード組織。
日夜、異形『ハザード』と戦い、桃生町の平和を守っている。
生徒会長は選挙によって選ばれるが、生徒会メンバーの選抜は生徒会長にある程度の権限を与えられている。
また、ハザードとの戦いをサポートする、後援会というチームがあり、偵察、医療、情報収集などを行っている。
久遠院家
九頭龍の家柄の一つで、長たる者。
久遠院倭人を筆頭に桃生町の営みに深く関与している。
月英学園風紀委員会
後堂家の嫡男、後堂恭一郎が会長を務めている。
◆ 背景画像
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月英学園校門
生徒数2000名を超える名門校の校門。
通学時も多数の生徒が通るためかなり大きい。
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月英学園校舎
第一校舎、第二校舎、第三校舎と学年ごとに棟が分かれている。
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月英学園教室
一クラスは20名強、一学年で30組もある。
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月英学園廊下
白とブラウンを基調とした、伝統を感じさせる廊下。
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遠山家
浩の自宅。祖父母と母親が暮らしている。
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御月家
九頭龍の名家にしては庶民的な雰囲気を感じさせる。
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久遠院家
九頭龍を束ねる長、久遠院倭人の住まい。
庭には多数の番犬や、黒服達が警備している。
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住宅地路地
浩が英理達と通学する路。
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律の部屋
アニメグッズ満載の律の部屋。
浩曰く、「こんなものは断じて花の女子高生の部屋ではない!!」
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屋上
月英学園から桃生町を見下ろせる場所。英理と浩の出会いの場所。
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桜ヶ原
その距離4Kmと言われている、2万もの桜の並木道。春になると満開の桜が咲き誇る、桃生町の名所。