魅果町の真実に迫る

魅果町の真実に迫る

この町は冥界へつながっている……

100年に一度、死者が蘇るという伝説「黄泉人伝説」。
古臭い伝承だと笑う奴も多いが、アレは本物だ。

昔は避暑地として栄えたこの町も、何故か目玉の海岸線が遊泳禁止。
神代家が観光客を管理するためにあのドデカいホテルを建てたなんて噂もある。

しかし排他的な田舎だった魅果町が、
蘇り伝説のこの年に突然映画撮影とはな。
デカいことの裏にこそマジでやばい真実が隠れてる。
「ワールドエンド」と「黄泉人伝説」。何か大きな思惑が動いているに違いない。

要調査事項
神代家 町の和菓子屋が、現社長、神代唐一郎の手腕によって世界的菓子メーカーに成長……ね。
魅果町に多大な影響を及ぼす存在であり、黄泉人と何か関係がありそうだ。
女子学生行方不明事件 5月の下旬から行方不明になっている女子学生、そして6月に行方不明になった別の学生。
この短期間に連続した学生の失踪。明らかに第三者の力を感じる。
黄泉人が絡んでるかも知れねぇが、警察は何か握っても話さないだろうな。
二階堂玲衣 映画「ワールドエンド」に主役として抜擢されたのにはこいつの強い出演希望があったようだが……
どう見ても神代堂の手引きがあったとしか思えない。
風ぐるま 黄泉人を除けるってことで、魅果町では風ぐるまを飾る風習があり、その色にも何か意味があるらしい。
しかし町の至るところに並んでるのを見ると、なんだか気味が悪いぜ……
ワールドエンド 魅果高校の女教師が書いたらしいこの小説。
内容も興味深いが、このタイミングでの映画化ってのがどうも意味ありげだ。それとも、単に利用されただけか?
甘奈家 どうやら昔、神代家と並ぶ名家の一つだったらしいが……
月丘ひかる 「この町は――死に捕らわれている」ラジオでそう言ったこの女(?)、全く姿を見せず素性も謎につつまれている。
いったい何者だ――?