事件が巻き起こると同時に、学園での主人公たちの生活も描かれます。
ここでのプレイヤーの行動次第で、他の登場人物たちとの友好度や関係性が変化します。
アドベンチャーパートでは、ストーリーに合わせて五感入力システムが出現します。
今井秋芳監督の過去シリーズでは、物語の各場面で喜怒哀楽などの感情を伝えることで、登場キャラクターや物語に影響を与えていく「感情入力システム」が好評でした。
本作ではこの感情入力を大幅にリニューアル。
5つの感情入力の後に、人間の持つ五感…味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚の行動を組み合わせて入力することで、「感情+行動」をプレイヤーの行動として表現します。
「無視」を含めた26通りの対応でキャラクターのリアクションが変わり、友好度も変化していきます。
感情:愛・友・怒・悲・悩
五感:味・嗅・聴・視・触
※入力しない=無視
握手をしたい場面では「友+触」、同情する場面では「悲・視」など、バラエティに富んだ発想が可能です。
一方で、「愛で味わう」「友で嗅ぐ」などの非常識な行動も…?
キャラクターへの接し方次第では、夕隙社に加わり、仲間としてバトルに参加してくれるキャラクターも?!
深舟や支我などのクラスメイトとの関係性も少しずつ変わっていきます。
友好的に、触る。握手をもちかけた反応が!
まいてあるのは塩のようだ。霊の存在を感じる…?
夕隙社特製EMF探知機を近づけると…
早速反応が!
反応があったコンセントに五感入力
このように霊の出現した場所には痕跡が残るらしい
アドベンチャーパートでは、五感入力などによって好感度が変化します。
好感度が上がると主人公の呼び方が変化したり、特別なイベントが発生する事も。
アドベンチャーの選択肢を見逃すな!
アドベンチャーパートの五感入力や選択肢によっては特殊なイベントが…?!
アドベンチャーパートで特定の条件を達成すると、五感入力が変化し、五感を超えた第六感が目覚めます。
これにより、通常のルートでは語られなかった事件の真相が明らかになり、シナリオをより深く楽しむことができます。
バトルに勝ち、除霊するだけでは事件の真相を知ることはできません。
第六感が発動すると、五感が全て《霊》になり、霊との対話が可能に!
五感では感じることのできない世界が展開する!
「GHOST」とは”Graphic Horizontal Object Streaming“の略称。
本作で見られるアニメーションの新技術です。登場するキャラクターだけでなく、イベントや背景など、随所にこの技術が使われています。
本作品に登場するキャラクターたちは、この技術によって常に動いています。
まるで息遣いを感じるような、柔らかさを再現しています。この「GHOST」は、映像作家・高橋昂也の手によるもので、本作で初めて使用されました。
自然な動きは3DCGではなく、3D計算やポリゴンを一切使わずとも、多様な動きを可能にしています。その違いは、動きを見れば一目瞭然。
また前述の通り、イベントグラフィックにもこのGHOSTの技術を採用。
一枚絵が挿入される従来のアドベンチャーとは異なり、常に風にたなびいている黒髪、舞い落ちる木の葉など、時間の流れを感じさせるイベントシーンとなっています。
GHOSTとともに目を引く技術として、VR機能をアドベンチャーパートで使用しています。
従来のアドベンチャーでは、登場キャラクターが固定の背景上にフェードイン・フェードアウトして登場させる方式が一般的ですが、本作ではこれを完全に排除。
キャラクターをプレイヤーの周囲に配置し、その立ち位置に向けて実写背景が360度回転するVR技術を採用しました。
これにより、プレイヤーは常に360度の背景に囲まれた空間に存在し、首を振ることでキャラクターたちを視界に捉えることができます。